はじめに
スパイスカレーと聞くと、「スパイスをたくさん使うから辛い料理」というイメージを持っている人もいるかもしれません。
でも、実はスパイスカレーに使われるスパイスが、すべて辛さを生み出しているわけではありません。
クミンのように香りを加えるスパイスもあれば、ターメリックのように色や風味を加えるもの、カルダモンのように爽やかな香りを加えるものもあります。
では、スパイスカレーのあの「辛さ」は、いったい何によって決まるのでしょうか?
今回は、スパイスカレーの辛さを作る代表的なスパイスや、辛さを調整する方法について、初心者にもわかりやすく解説します。
この記事で分かること
- スパイスカレーの辛さは何で決まるのか
- 辛さを生み出す代表的なスパイス
- レッドチリやカイエンペッパーの違い
- スパイスカレーを辛くする・抑える方法
- 香りのスパイスと辛味のスパイスの違い
- 辛くなりすぎたカレーを調整する方法
スパイスカレーの辛さは何で決まる?
スパイスカレーの辛さを大きく左右するのが、唐辛子類です。
特に、レッドチリパウダーやカイエンペッパーなどは、少量でもしっかりとした辛味を加えることができます。
ここで覚えておきたいのが、
「スパイスをたくさん入れる=辛くなる」ではない
ということ。
例えば、クミン、コリアンダー、ターメリック、カルダモンなどは、基本的には「辛さ」を目的として使うスパイスではありません。
それぞれ香りや風味、色などに特徴があり、組み合わせることでカレーらしい複雑な味わいを作っていきます。
つまり、
香りを作るスパイスと、辛さを作るスパイスは別
と考えるとわかりやすいでしょう。
辛さを作る代表的なスパイス
スパイスカレーで辛味を加えるときには、主に唐辛子系のスパイスが使われます。
レッドチリ
レッドチリは、赤唐辛子を乾燥させたものを指すことが多く、カレーに辛味を加える代表的なスパイスです。
パウダー状のものなら、カレーの調理中に加えやすいのが特徴。
ただし、商品によって辛さには違いがあります。
そのため、「レッドチリを小さじ○杯入れれば必ずこの辛さになる」とは限りません。
同じレッドチリでも、品種や製品によって辛味の強さが異なるため、最初は少なめに入れて調整するのがおすすめです。
カイエンペッパー
カイエンペッパーも、料理に強い辛味を加えるために使われる代表的なスパイスです。
特にパウダー状のものは扱いやすく、
「もう少し辛くしたい」
というときに少量ずつ加えることができます。
ただし、こちらも商品によって辛さが異なるので注意が必要です。
青唐辛子・生の唐辛子
スパイスカレーでは、乾燥した唐辛子だけでなく、生の青唐辛子などが使われることもあります。
乾燥唐辛子とは違った、フレッシュな香りと辛味を加えられるのが特徴です。
ただし、生の唐辛子も品種によって辛さがかなり違います。
「青唐辛子だからそれほど辛くない」と決めつけず、使用量には注意したいところです。
「辛いスパイス」と「香りのスパイス」は違う
スパイスカレーを作り始めたばかりだと、
「クミンを増やしたら辛くなる?」
「カルダモンを増やしたら辛くなる?」
と疑問に思うこともありますよね。
基本的には、そうではありません。
例えば、
- クミン → 独特の香り
- コリアンダー → 柑橘系を思わせる香り
- カルダモン → 爽やかで華やかな香り
- シナモン → 甘く温かみのある香り
- クローブ → 強く特徴的な香り
- ターメリック → 色や土っぽい風味
- 唐辛子 → 辛味
というように、それぞれ役割が違います。
もちろんスパイスには複数の風味があるため、単純に一つの役割だけで分類できるわけではありません。
それでも初心者のうちは、
「辛さは主に唐辛子、香りはさまざまなスパイス」
と覚えておくと、スパイスカレーを組み立てやすくなります。
スパイスカレーを辛くするには?
「もう少し辛いカレーにしたい」という場合は、唐辛子系のスパイスを追加するのが基本です。
例えばレッドチリパウダーなどを少量ずつ加えて、味を確認します。
ここで大切なのは、最初から大量に入れないこと。
唐辛子は、少し足すだけでも辛さが大きく変わることがあります。
特に初めて作るレシピなら、
- 少なめに入れる
- 煮込む
- 味を見る
- 必要なら少し追加する
というように、段階的に調整すると失敗しにくくなります。
スパイスを増やせば辛くなるわけではない
ここは意外と重要なポイントです。
例えば、
「もっとスパイス感を出したい!」
と思って唐辛子を増やしてしまうと、単純に辛くなりすぎてしまう可能性があります。
スパイス感を強くしたいのであれば、唐辛子だけではなく、
香りを担当するスパイスを調整する
という考え方も大切です。
クミンの香りを強くしたいならクミン、カルダモンの爽やかさを出したいならカルダモンというように、目的に合わせてスパイスを変えていきます。
「辛くする」と「スパイス感を強くする」は、似ているようで実は別の話なんです。
スパイスカレーの辛さを抑えるには?
逆に、
「思ったより辛くなってしまった……」
という場合もあります。
そんなときは、辛味をさらに加えるのではなく、全体のバランスを調整することがポイントです。
例えば、
- カレー全体の量を増やす
- ココナッツミルクなどを使って味を調整する
- ヨーグルトなどを加えて風味を変える
- 具材を追加する
といった方法があります。
ただし、何かを加えれば必ず辛さが消えるわけではありません。
特に水だけを大量に加えると、単純に味が薄くなってしまうこともあります。
辛さを抑えるときは、**「辛味を消す」というより「全体の味を整える」**と考えると調整しやすくなります。
辛さを調整するときに注意したいこと
スパイスカレーの辛さ調整でありがちな失敗が、
「一度にたくさん入れてしまう」
ことです。
唐辛子系のスパイスは、少量でも料理全体の印象を大きく変えることがあります。
そのため、
「ちょっと辛くしたいから、もう少しだけ」
くらいの感覚で少量ずつ加えるのがおすすめです。
特に、使ったことのない唐辛子や新しい商品を使う場合は、いつもの分量をそのまま当てはめないほうが安心です。
辛くないスパイスカレーも作れる?
もちろん作れます。
「スパイスカレー=激辛」というわけではありません。
唐辛子の量を控えれば、スパイスの香りを楽しみながら、辛さを抑えたカレーにすることもできます。
むしろ、辛さを控えることで、
クミンやコリアンダー、カルダモンなど、それぞれのスパイスの香りを感じやすくなる
という楽しみ方もあります。
辛いものが苦手だからスパイスカレーは無理、と思っている人も、一度唐辛子の量を控えて作ってみると、印象が変わるかもしれません。
スパイスカレーの辛さは「唐辛子」で調整する
スパイスカレーの辛さについて考えるとき、まず覚えておきたいのは、
すべてのスパイスが辛いわけではない
ということです。
クミンやコリアンダー、カルダモンなどは、主に香りや風味を加えるために使われます。
一方で、レッドチリやカイエンペッパーなどの唐辛子系スパイスは、辛味を加える役割を担います。
だからこそ、
「香りを強くしたいのか」
「辛くしたいのか」
を分けて考えることが大切です。
スパイスカレーを作るときは、最初から完璧な配合を目指す必要はありません。
少しずつ加えながら、
「このスパイスを増やすと、こんな香りになるんや」
と変化を楽しんでみるのも、スパイスカレーの面白さのひとつです。
まとめ
スパイスカレーの辛さは、主に唐辛子系のスパイスによって作られます。
レッドチリやカイエンペッパーなどを使えば辛味を加えることができますが、スパイスカレーに使われるスパイスすべてが辛いわけではありません。
クミンやコリアンダー、カルダモンなどは、それぞれ異なる香りや風味を持っています。
そのため、
「辛さ」と「スパイスの香り」は分けて考える
ことが、スパイスカレーを楽しむうえでの大きなポイントです。
辛いものが好きな人は唐辛子を効かせて、苦手な人は控えめに。
自分好みの辛さに少しずつ調整しながら、スパイスの香りを楽しんでみてください。

