先日、食品衛生責任者の資格を取得しました。
以前の記事でも紹介していますが、食品衛生責任者の資格は飲食店を開業するにあたり必ず必要になる資格です。
正確には飲食店を営業する際には必ず1名以上の食品衛生責任者の資格を有する者を置かなければならない。ということです。
資格の取得自体の難易度は低く、講習を受けて簡単なテストに合格すればだれでも食品衛生責任者の資格を取得することができます。
では、具体的にどのような手順を踏んで資格を取得すればいいのかについて簡単に解説していきましょう。
食品衛生責任者とは?
まず、食品衛生責任者とはいったいどのような資格なのかについて説明していきます。
厚生労働省の規定されている食品衛生責任者に関するガイドラインでは以下のように記載されています。
「食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針(ガイドライン)」
7 食品衛生責任者の設置
(1) 営業者(食品衛生法(昭和23年法律第233 号。)第48 条の規定により食品衛生管理者をおかなければならない営業者を除く。以下この項において同じ。)は、施設又はその部門ごとに、当該食品取扱者及び関係者のうちから食品衛生に関する責任者(以下、「食品衛生責任者」という。)を定めておくこと。
(食品衛生管理者をおかなければならない営業者:全粉乳、加糖粉乳、調製粉乳、食肉製品、魚肉ハム・ソーセージ、放射線照射食品、食用油脂、マーガリン、ショートニング、添加物の製造又は加工を行う営業者)
(2) 食品衛生責任者は、都道府県知事、指定都市長及び中核市長(以下「知事等」という。)が行う講習会又は知事等が適正と認めた講習会を定期的に受講し、常に食品衛生に関する新しい知見の習得に努めること。
(3) 食品衛生責任者は、営業者の指示に従い、衛生管理にあたること。
(4) 食品衛生責任者は、食品衛生上の危害の発生防止のため、施設の衛生管理の方法や食品衛生に関する事項について必要な注意を行うとともに営業者に対し意見を述べるよう努めること。
(5) 営業者は、(4)の規定による食品衛生責任者の意見を尊重すること。
引用:https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000360006.pdf(資料3-1 食品衛生責任者(厚労省))
簡潔に言えば、食品衛生責任者とは「衛生管理を行い、安全な食品をお客様へ提供するための知識を持った人」のことです。
食品を取り扱う事業を行う場合は、この食品衛生責任者を必ず1人以上は置いておく必要があります。
基本的に17歳以上であればだれでも受講する資格があるので誰でも簡単に取得可能です。
資格取得までの手順
では、実際に資格を取得するにはどのような手順を踏めばいいのかについてみていきましょう。
先述の通り、食品衛生責任者の資格は講習さえ受ければ誰でも簡単に取得することができます。
逆をいえば、資格取得を目指すほとんどの人は例外なく食品衛生責任者講習を受講しなけれあなりません。
講習の内容自体の難易度は低く、合計で6時間ほどの講習を受講し、簡潔なテストに合格することで資格を取得することができます。
このテストもしっかりと講習を聞いていれば問題なく正解できるレベルのものなのでしっかりと講習を聞いてテストに臨むようにしましょう。
受講が免除される場合
資格取得を希望するほとんどの人は、上記の講習を例外なく受講する必要がありますが、条件によっては受講を免除される人もいます。
それは、「すでに当該の知識を有していることを証明できる人」などです。
例えば、管理栄養士や調理師などの資格保有者などですね。
要は食品衛生責任者に類する知識を保有していることを証明できるような資格などがあれば講習を受けずして食品衛生責任者の資格を取得することが可能となります。
講習の受講方法
講習の受講方法は主に通学型とe-ラーニング型の2種類があります。
従来は通学型が主流ですが、現在はWEBを活用したe-ラーニング型での講習も増えてきているようです。
e-ラーニングでの受講の可否については各自治体で条件などがあるかと思いますので一度調べてみてください。
今回僕は兵庫県食品衛生協会の開催するe-ラーニング形式の講習を受講しました。
自身がサラリーマンであるため、通学型ではなかなか講習のある日にまとまった時間をとることが難しかったです。
その反面、e-ラーニング形式であれば時間と場所を選ばずに受講することができるので非常に便利でした。
講習は全体で6時間ほどありますが、各章や項目ごとに分割されているので少しづつ自分のペースに合わせて視聴できるのもよかったです。
最長の動画で45分ほど、最短で5分程度で視聴することができます。
途中、電話などで中断してしまった場合でも改めて中断したポイントから受講しなおせるので急な仕事や用事があった際でも見直せるのも安心です。
僕の場合、料金はテキスト代を合わせて10,000円(税込み)でした。
この辺は各自治体で異なる可能性があるので興味のある方は一度調べてみてください。
料金の支払い後、3日以内に指定した住所へ食品衛生責任者講習に使用するテキストが郵送されてきます。
それをもって受講のスタートです。
受講の期限は申し込みの手続き完了から30日以内なので、超絶サボったりしない限りまず間違いなく受講し終わるでしょう。笑
自分のペースでしっかり理解しながら進めていけるのもうれしいポイントです。
受講期間中は視聴済みの動画も何回でも見直せるので不明点等あれば見直すことも可能です。
そんなこんなで、僕自身しっかり6時間ほどの講習を受講し、テストにもしっかりと合格することができました。
テストは本当に簡単で、しっかりと受講できていれば誰でも正解できると思います。
e-ラーニング形式の場合はすべての講習の受講完了と最終テスト合格をもって食品衛生責任者講習の修了証が発行されます。
自治体により異なる可能性がありますが、受講完了後15日以内に営業日以内に郵送されてきます。
まとめ
・飲食の事業を行うには食品衛生責任者の資格が必要
・食品衛生責任者の資格を取得するには、食品衛生責任者講習を受講する必要がある
・食品衛生責任者講習には、通学型とe-ラーニング型がある
取得難易度が低いとはいえ、飲食の事業には必ず必要な資格です。
必ず取得しておくようにしましょう。