はい
先日の記事の通り、将来的にカレー屋を開業したいと思っている男です。
といっても、いきなり店舗を借りて機材を手配してってなると
なかなかにコストもかかり少々ハードルは高い…
ということで、まずは実店舗以外の手法でカレーを人様に提供することを考えるに至っております。
手段としては間借りやキッチンカー、イベント出店などがある中、僕は「間借り」での開業をまず目指すことを決めました。
理由としては初期費用をとにかく抑えたい。ということももちろんありますが、なるべく実店舗に近い形での運営を経験したいという想いもあります。
間借りカレーを始めるための事前準備
ということで、間借りカレーを開業するにあたり必要な情報を集めてみました。
とにかくまずは運営できるお店を探すぞ!とついついなってしまいがちですが、準備することはたくさんあります。
食品衛生責任者講習の受講
何よりもまずは、食品衛生責任者の講習を受講しましょう。
受講費用は1万円ほどなので手軽に受講することができます。
もし間借り先で食中毒が起きてしまった場合、間借り先の店舗に保健所の立入検査が入り、営業停止処分を受けてし舞う恐れがあります。
そのため間借り営業という形態は、間借り先にとって非常にリスクのある業務形態となります。
間借り先に迷惑や損失を出さないよう、しっかり講習を受講し、法令遵守と食品衛生事故の防止に努めましょう。
収支の計算
2つ目に収支の計算をしておくことも大切です。
一般的な支出としては材料費や備品費に加え、間借り先の間借り賃料が想定されます。
このうち、間借り賃料に関しては事前に確定した金額として算出できますがそれ以外に関しては概算で計算しておかなければなりません。
特に材料費は想定される集客数から逆算して準備する必要があります。
想定される集客数は、自身が呼べる友人や知人の数を目安に考えましょう。
僕の場合は大体10人前後でしょうか。
少なく見積もりすぎな気もしますが、多く作りすぎてロスしてしまうリスクを最小限にするにはこれくらいの数字になるのかなと。
また、1人当たりにかかる材料の原価から客単価もざっくりでいいので計算しておきましょう。
僕の理想としては800円前後で提供できればいいなと思います。
最近のカレーって余裕で1000円超えるじゃないですか?
どれもめちゃくちゃおいしいからいいんですけど、これってよっぽどカレー好きな人じゃないと食べないなとも思うんです。
個人的な想いとしては、毎日でも食べたいと思えるカレーを作りたい。というものがありまして。
そのためには健康面への配慮ももちろんですが、コスト面でも手の出しやすい価格に近付けたいなと。
それこそ毎日ランチで食べに行っても飽きないし、お財布にも優しい。
そんな感じで皆さんの日常に溶け込めるようなカレーを作れればなと陰ながら思っているわけです。
とまあ、僕の個人的なお話はこの辺で…
ここまででざっくり出した数字の想定される集客数と客単価をかけたものが想定売上となります。
10人(想定される集客数)×800円(客単価)=8000円(想定売上)
僕の場合はこんな感じです。
少な…
ここに賃料とか乗ってきたらとてもじゃないけど利益は出ないですね。
早くも客単価800円の夢がピンチです。
ま、単純に単価が低ければ集客数増やさないとだめですよね。
そもそも計算式があほすぎることが問題だこれは。
ということでその辺は追々じっくり考えるとして、そうした数字を概算でもいいので掴んでおくのは重要だということはわかりました。
如何せん飲食業の経験が大学時代のアルバイトのみなもので、その辺の感覚が全くありません。
この部分の準備を怠ると後でひどい目に合いそうなのできちんと考えましょう。
間借り先を探す
もう一つ、最も大事な準備として間借り先を探しましょう。
間借り先を決めるチェックポイントは大きく4つ。
- 業種、業態
- レイアウト、広さ
- 料金
- 立地
業種、業態
当然ですが、必ず現在飲食店として営業している店舗を間借り先として選択しましょう。
通常飲食店として営業を行うためには、管轄の保健所より営業許可を店舗ごとにもらう必要があります。
その際、間借り先店舗がすでに飲食店として営業している場合には改めて許可を得る必要がありません。
その分手間も省けるので、必ず飲食店としてすでに営業している店舗を選ぶようにしましょう。
レイアウト、広さ
間借りでの営業を行う場合、少人数での運営を行うのが一般的かと思います。
僕自身も1~2人での運営を想定しております。
そうなると、カウンターキッチンがメインのお店で席数は10席前後くらいが望ましいでしょうか。
それ以上広いとオペレーションが追い付かず、お客様を待たせてしまう可能性が高くなります。
反対に狭くなりすぎると、2名体制の場合は導線が確保しきれずぶつかったりなどの事故が起きることも想定されます。
なので、ある程度の空間的余裕は持ちつつ、席数が多くなりすぎないようなお店を選ぶ必要があります。
これは、実際に同時に働く人数や想定される集客数にも左右されるので一概には言えません。
自身の思い描く営業形態に合ったお店のレイアウトや広さがどのようなものなのか、一度真剣に考えてみる必要があります。
料金
この場合の料金とは、間借り先を借りるための賃料を指します。
先ほどの僕の計算でいえばざっくり売り上げが8000円なので、材料費などを鑑みると5000円以内がギリギリのラインでしょうか。
これ以上になると赤字になる可能性が格段に上がります。
それも勉強代と割り切ることもできますが…
とにかく、賃料は支出の中でも大きな割合を占めます。
そのため間借りをする際には、収支のバランスを考え、許容できる範囲の予算内で間借り先を探すようにしましょう。
とはいえ、賃料を抑えることが先行して自身の営業スタイルに合わないレイアウトであったり、十分なスペースが確保できないようでは本末転倒です。
あくまで目的は、お客さんにカレーを提供し喜んでもらう。ことだと思うので、コスト面も考えつつ、その中で自身にとってベストな間借り先を見つけることを忘れないでおきましょう。
立地
基本的に人通りが多く、アクセスがしやすい場所にお店があるのが望ましいです。
オフィス街などであれば、ランチタイムにふらっと立ち寄ってくれるお客さんもいかもしれません。
ただ、SNSなどで事前に告知をしておき、事前予約制での運営を行うのであればそこまで立地にこだわる必要はないかもしれません。(人が集まれば。の話ですが)
市街地は比較的家賃も高いため、無理のない範囲内でお店選びを行いましょう。
どうやって間借り先を探すのか?
レンタルスペース検索サイトの活用
間借り先の検索方法として多いのが、レンタルスペース検索サイトを活用する方法です。
Googleの検索エンジンなどで「レンタルスペース 〇〇(地名)」と検索するとたくさん出てきます。
その中でも有名なものをいくつかご紹介しておきます。
SNS経由
近年、飲食店にとってSNSは最も重要な広告宣伝ツールとなりつつあります。
そのため、今やほとんどの飲食店がInstagram、Twitter、Facebookなど何かしらのSNSアカウントを持っているといっても過言ではありません。
そうしたアカウントを運営している飲食店の中には、SNS上で営業時間外での間借りしてもらえる人を募集していることがあります。
そうした店舗にDMなどで連絡を取り、間借り営業先として協力してもらう方法もあるようです。
ただこの方法は、特に通知があるわけではないので偶然性の要素が強い印象があります。
細目にSNSをチェックしておかなければならないため、自分の思うタイプではなかったり、好きなタイミングでは始められなかったりすることがあるので注意が必要です。
偶然性の高い方法のため、奇跡的なめぐりあわせがない限りは当てにしない方がいいでしょう。
(何の募集もないけどいきなりDM送るというジャイアン的手法もありますが…)
知人の紹介
知人で飲食店を経営してい人がいる方はこれが一番いいのではないでしょうか。
知人ということで信頼関係は出来上がっているため、間借り自体へのハードルは比較的下がるでしょう。
また、場合によっては調理器具や食器も借りられるかもしれません。
そうすることで比較的費用を抑えて営業を行うことが可能になります。
一方で、その信頼関係を裏切らないためにも、衛生面などにより一層の配慮を行うようにしましょう。
まとめ
以上、間借り営業を始めるにあたり考えるべきことと間借り先の探し方までをざっくりと整理してみました。
実際にはこのほかにもメニューを考えたり、メニュー表やPOPを作ったりなど
やらなければいけないことは山ほどあります。
一つ一つの課題をきちんと整理し、もれなく準備していくことが間借り営業成功の秘訣ではないでしょうか。
とまあ、まだなにもしていないので説得力もくそもありませんが…
地道に頑張ります。
それでは。