ダルカレー。
スパイスカレーになじみ深い人であれば聞きなれた言葉でしょう。
しかし、一般的にみるとどのようなものを指すのかわからない人が多いと思います。
今回はそんなダルカレーについてお話していきたいと思います。
ダルカレーとは?
ダルカレーとは、それすなわち豆カレーのことを指します。
「ダル」はヒンディー語で豆を意味しており、インドでは定番の料理で食卓には欠かせないおふくろの味であることから「インドの味噌汁」とも呼ばれています。
ちなみに、先述の通りインドではカレーという概念がそもそもないのでダルカレーという呼び方はされません。
「ダール・タドカ」や「ヴィンダルー」と称されることが多く、「ダール・タドカ」のダールは先述の通り「豆」、「タドカ」とは完成直前に熱々のスパイスと油(ギーやバター)を加える北インド料理のテクニックを表しております。
ここではあえてダルカレーという呼び方をさせてもらいます。笑
ダルカレー=おふくろの味
なぜダルカレーがここまでインドで国民食言われるまで広く浸透していったのか?
それはインドの国としての背景が関係しております。
インドは日本の約9倍の面積を持っている国です。
そのため地域によって気候も異なり、生産できる農産物にも違いが出てきます。
北は小麦、南では米を主食にするなど、食文化も地方色豊か。
そのうえ、インドでは人口の半分がベジタリアンともいわれております。
そのため、豆を使用したダルカレーはほとんどの国民が食べることができ、貴重なタンパク源になることからどの地域でも重宝され、国民食と言われるまで広まったのではないでしょうか?
また、インドでは大豆をはじめ、ひよこ豆やレンズ豆などの様々な種類の豆が栽培され、各地域で販売されております。
同じ豆でもスパイスの種類や調理法を変えることで味の幅は無限に広がるため、各地域や各家庭でオリジナルの味があるそうです。
そうしたことからもダルカレーがおふくろの味と言われていることが伺えます。
まとめ
インドでは国民食ともいわれているダルカレー
日本ではあまり聞きなじみのない言葉ですが、背景を知ると食べてみたいと思った方もいるのではないでしょうか?
今度インド料理やスパイスカレーを食べに行った際、ダルカレーというメニューがあればぜひ一度注文してみてください。
きっとインドの時代背景や空気を感じることができるかと思います。
以上、インドに一度も言ったことがない人間がお届け致しました。