スパイス図鑑 Vol.3 クローブ

このクローブ

他のスパイスと比べると異色の経歴の持ち主。

何を隠そう、彼らは「花のつぼみ」出身

花のつぼみを摘んで乾燥させることで、特有の深みある香りを発することとなります。

サフランのように花の雌しべを使用するスパイスはありますが、クローブのように花のつぼみを使用するものは非常に限られます。

乾燥させることで香りを強める

クローブは本来、自生している状態では綺麗な黄緑色をしています。

しかし、この状態ではその独特な深みのある香りを感じることはできません。

誰が最初に思いついたのか、はたまた偶然放置していたらそうなったのかはわかりませんが、これを乾燥させることで強烈な香りを発することを発見したのです。

見た目も濃い褐色に変色し、お世辞でも美味しそうには見えません。

こんな未知のものを食事にぶち込む先人の度胸には感服です。

おかげさまで、現代では当たり前のように料理に利用され有り難い限りです。

ただ、実際に使用する際は分量に注意してください。

香りが非常に強いので使いすぎるとスパイス臭さが出てしまいます。

少量での使用にしておきましょう。