ガラムマサラだけでカレーはできるのか?

ガラムマサラとは?

ガラムマサラとは、数種類のスパイスを混ぜ合わせて作られたミックススパイスのことを指します。

その内訳は千差万別で、インドでは家庭ごとに各スパイスの配分が異なり味も違うことから、「おふくろの味」として親しみを込めて古くから料理などに用いられております。

よく「ガラムマサラ=辛いミックススパイス」という表現をされることがあります。

確かに、ガラムマサラを構成するスパイスの中にレッドチリなどが含まれている場合は辛みを感じることがあります。

しかし、厳密には固定のレシピがなく全く辛み成分を含まないものでもガラムマサラとして使用されています。

むしろ、レッドチリなどの辛み成分を含まないレシピのほうが多いともいわれております。

にもかかわらず「ガラムマサラ=辛いミックススパイス」という認識が広まっている背景には、「ガラム」という言葉に「HOT」という意味が含まれていることが影響しているとも考えられますが、実際の由来は製造の過程で熱を加えるからだそうです。

ガラムマサラの魅力

私自身スパイスカレーを日常的に作るようになったことで、ガラムマサラの魅力を知ることとなりました。

最大の魅力は何といってもその豊かな香り。

市販のカレールウでも、仕上げにガラムマサラを一振りするだけで香り豊かで本格的なカレーを誰でも簡単に作ることができます。

もう最後にガラムマサラさえ入れておけばなんでもおいしい!といった具合に。

そのお手軽さに魅せられ、カレーを作る際は必ず入れるようにしています。

ところでガラムマサラだけでカレーってできるのだろうか?

そんな中、ふとある疑問が浮かんできました。

「ガラムマサラだけでカレーってできるん?」

これだけ香りも豊かで数種類のスパイスが合わさっているのなら、これだけでカレーを作ってもそれなりのものってできるんじゃないだろうか?

そう思い手順はいつもと同じで、スパイスをガラムマサラのみにしてシンプルなチキンカレーを作ってみました。

まずはにんにく、しょうがをテンパリング

玉ねぎをさっと炒めて

トマトを投入、さらに炒める

ここで本日のメイン、ガラムマサラの登場!

小さじ2杯くらいを投入。

弱火でじっくりなじませるように炒めます。

鶏モモ肉を入れて

ヨーグルトを入れて

煮詰めて完成~

いざ実食。

・・・・・

・・・・・

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うん。

おいしい。

おいしいんだけど、、、

何か物足りない。

香りはいいし、味もカレーっぽいんだけどどこか違う。

なんだろう。。。

とまあ、自分で考えてはみたものの明確な答えは出てこなかったのでGoogle先生にお聞きしました。

すると、ある有益な情報にたどり着くことができました。

普段食べるスパイスカレーには入っていて、ガラムマサラには含まれていないものとは、、、

ターメリックである!!!

目から鱗でした。

正直、ターメリックは色味付けが主目的のスパイスだと思っていました。

ところが、ターメリックが含まれなくなった途端どこか物足りなさを感じてしまう。

知らず知らずのうちにターメリックなしでは満足できない舌になっていたんだなぁ。

まとめ

結論、ガラムマサラだけでカレーを作ることはできませんでした。

あくまで「カレーっぽい」ものならできます。

今回の実験を通して、改めてターメリックなどの基本のスパイスの大切さを感じることができました。

今後、ガラムマサラはあくまで仕上げの香りづけ程度にして個々のスパイスのバランスを調整する術を身に着けられるようにしていきたいと思います。

以上、あざした。