カレーを作る上で避けては通れない工程があります。
それが「玉ねぎを炒める」こと。
玉ねぎを飴色に炒めることでカレーは美味しくなります。
玉ねぎを炒める時間は人により様々です。
火力を上げて短時間で一気に炒めるという人もいれば、弱火でじっくりと長時間という人もいます。
私は普段は強めの中火で15〜20分くらいでさっと仕上げるようにしています。
理由として早くカレーが食べたいというのもありますが、長時間炒めることでせっかくのスパイスの香りが飛んでしまう恐れがあるからです。
しかし一方で、炒める時間により玉ねぎに含まれる水分量は変動してきます。
この水分量がカレーが完成した時の味にも影響を及ぼすため、作りたいカレーによって炒める時間を調整する必要があります。
そもそもなぜ玉ねぎを飴色になるまで炒める必要があるのか?
ではなぜ玉ねぎを飴色になるまで炒めるのか?
それは玉ねぎを炒めることで「メイラード反応」を起こすことが目的です。
メイラード反応とは、還元糖とアミノ化合物(アミノ酸、ペプチドおよびタンパク質)を加熱することで褐色物質(メラノイジン)を生み出す反応のことを指します。
これにより玉ねぎの持つ甘味や旨味が凝縮され、カレーの味を格段に引き上げてくれます。
実際に1時間炒めてみた
前置きが長くなりましたが、実際に玉ねぎを1時間炒めてみました。
玉ねぎ(小)を2個をみじん切りにして鍋に投入。
いつもなら強めの中火で素早く炒めますが、今回はじっくり弱火で炒めていきます。
最初は炒めている音が聞こえて来ず本当に大丈夫かと心配になりましたが、次第にパチパチと油の音が聞こえてきて一安心でした。
炒め始めて20分経ったくらい。
なんとなく全体が茶色味がかってきました。
飴色までは程遠く、さらにじっくり炒めていきます。
鍋底が焦げ付かないよう5分おきくらいに木べらでかき混ぜる作業を繰り返しました。
40分くらい。
少しづつメイラード反応により色味が変わってきました。
いい感じです。
ここからもうひと押し。
ちょうど1時間。
綺麗な飴色に仕上がりました。
この後、炒めた玉ねぎを使ってチキンカレーを作りましたが普段のカレーよりも深い味わいに仕上がりました。
とまあ、今回はじっくり1時間かけて玉ねぎを炒めてみました。
結論としては、炒める時間は長くもよし短くもよし。
結局は個人の好みによるところなのかなと。